こんにちは、石川治療院の院長、石川です。山梨県鍼灸師会会長として、2025年12月11日(木)に開催された「第1回 日本伝統医学未来推進フォーラム」に参加してきました。永田町ビジョンセンターで対面で行われたこのイベントは、東洋医学未来推進協会(OMFES)と日本理学療法機材工業会(日理工)の共催によるもの。伝統医学の推進を目指し、鍼灸師、漢方専門家、医師、国会議員など総勢48名が集まり、活発な議論が交わされました。今日はその様子をレポートします。私自身、鍼灸の現場から伝統医学の可能性を強く感じる一日となりました!
フォーラムの概要と私の参加背景
フォーラムは午後4時からスタート。会場は赤坂のビジョンセンター6階のVision Hallでした。主催者の東洋医学未来推進協会は、今年4月1日に鍼灸メーカー団体を中心に設立された新団体で、会長の押谷氏、副会長の小倉氏、理事の松尾氏(司会)が中心。他の団体からも日本鍼灸師会、全日本鍼灸学会、全日本鍼灸マッサージ師会、日本漢方医学教育振興財団の代表者、さらには東海大学や国立がん研究センターの専門家、NHKのメディア担当者などが参加していました。山梨県鍼灸師会会長として、このフォーラムに招かれ、鍼灸の地域的な視点から意見を述べる機会をいただきました。
開会挨拶で押谷会長は、フォーラムの趣旨を説明。「伝統医学の発展のため、業者、鍼灸師、漢方関係者、柔整師などが連携することが重要。当面は顧問の国会議員3名を通じて、国への支援を要請していきます」とのこと。私も山梨県の現場から、伝統医学が地域医療にどう貢献できるかを考える良い機会になりました。
来賓からのメッセージと現場の声
来賓として厚生労働大臣の上野健一郎氏、元厚生労働大臣の田村憲久氏、衆議院議員の武村展英氏が駆けつけ(途中退席)、力強い挨拶をいただきました。上野大臣は「西洋医学だけでなく、地元の医療を見直す世界の潮流がある。伝統医療の役割は今後ますます重大」と強調し、診療報酬改定や予算について現場の意見を求めました。田村元大臣は「高額な新薬に頼らない伝統医療の役割が重要。がん疼痛緩和など、現代医療が抑えきれない症状に力を発揮すべき」と指摘。武村議員は「慢性疼痛対策基本法」の国会成立に向け、「難治性疼痛患者のため、他職種連携における鍼灸師の役割は大変大きい」と語りました。
私をはじめとした現場からの提言も活発でした。漢方の松村理事長は「医学部での漢方教育を推進し、医師国家試験に出題基準を導入すべき」と主張。鍼灸の若山会長・山口副会長は「医師との連携が不可欠で、病院での協働環境整備が必要」とし、全日本鍼灸学会の「認定制度(2階建て)」で専門性の高い鍼灸師を育成する方針を共有。私も山梨県の事例を交え、地方での医師・鍼灸師連携の重要性を訴えました。
各団体・専門家の提言と課題
中村日本鍼灸師会会長は「今の社会保障は『病気を治す』に偏向。『病人を治す』考え方が重要」と指摘し、鍼灸療養費制度の改善を求めました。北川全日本鍼灸マッサージ師会常任理事は、現行の6疾患について「医師が必要と認めた場合、医療併用を認める制度改善」と、違法広告排除のための省庁連携を要望。
国立がん研究センターの西野氏は「西洋医学と東洋医学は対立ではなく、対象が一緒なら治療ポイントは収束する」と強調。がんサバイバーの慢性痛に対する鍼灸の臨床試験でポジティブな結果が出たことを挙げ、エビデンス創出とネットワーキングを推進。東海大学の野上教授は「鍼灸を医学教育に組み込めば20年後には連携が進む」とし、資金・人員不足を課題に挙げました。大畑東京科学大学教授は海外エビデンスを基に「手術期の疼痛管理に鍼灸を」と提案。
私も議論の中で、山梨県での鍼灸の活用事例を共有し、地方医療の観点からエビデンス構築の必要性を強調しました。
まとめと今後の展望
締めくくりで小倉副会長は「関係者の立場は違えど、目的は統一できる。医師・鍼灸師が垣根を越え、大きな組織になることが行政を動かす鍵」とまとめ。今後は議員事務所や厚労省へ直接要望を届け、制度改革を目指します。NHKの山本氏は「鍼灸・漢方は医療費増大抑制や患者満足度向上のポテンシャルがある。科学的エビデンスが必須」と約束。
決定事項として、フォーラムを継続開催し、国会議員3名を通じて医療制度への要望を伝達。鍼灸界は医師連携強化と認定制度構築を推進します。次回は未定ですが、アクションの進捗を確認する予定です。
参加しての感想
山梨県鍼灸師会会長として参加したこのフォーラムで、伝統医学が現代医療の補完として本格的に進化していく可能性を実感しました。特に、がんや慢性痛の分野での連携が、私たちの治療院の日常業務にも直結します。石川治療院としても、こうした動きを活かし、患者様のQOL向上に努めていきたいと思います。伝統医学に興味のある方は、ぜひ当院にご相談ください!

