男女の違い

脳科学の立場でわかっている男女の違いを指導に活かしてみましょう!

男は遠くがよく見える代わりに近くを見落としがち。
女は近くによく気がつくが、遠くはあまり見えない。

男性指導者が女子を教える場合
女性指導者が男子を教える場合
「なんでこんな事に気がつかないの?」
と、日常でもプレーでも思いがち。
そこは脳の仕組みの違いを参考にして、それぞれに得意な部分を伸ばすような戦術や技術を取り入れてみたり、
苦手な部分を練習で補うようにしてみる努力も必要。
指導者が思う「なんであれが見えないの?」
の不思議は脳科学に答えが!

ドリブルと1:1

ただドリブルをしている状態と1:1の状況は違う。
当たり前の事だが、指導する時には注意が必要。
特にスクランブルディフェンスを仕掛けるタイミング。
「ドリブルが始まったらダブルチームに行け!」
ただドリブルをついているだけの状態
つまり、パスをする余裕がある状態のプレーヤーに2人目が寄れば、あちこち穴だらけになってしまう。
大事なのは1人目がしっかりとプレッシャーをかけ、1:1が始まっていること。
2人目が来た時にパスをする心のゆとりを奪うことこそが最大の目的であり、それなくしてボールは奪えない。

シュートの極意

究極的にはシュートが入らないとゲームには勝てません。
シュートを入れるコツを知らない人のために少しヒントを。
まず、簡単なシュートと難しいシュートなら簡単なシュートの方が入ります。
当たり前だって?
この当たり前の事ができず、難しいシュートを打つから外れるんです。
つまり、シュートを簡単にするための工夫をしていないから外れます。

簡単なシュートとはどんなシュートか?
これはずばり「再現性の高いシュート」の事です。
再現性が高い状態とは同じ動作を繰り返したときに誤差の少ない状態です。
このために世の中に言われる「理想のフォーム」というものがあります。
それらはすべて「再現性を高めるため」にあると言っていいと思います。

たとえば、ジャンピングシュートよりもジャンプシュートが推奨されるのは、再現性が高いからです。

一番高い位置でリリースした方がよいのは、腕を伸ばす途中という半端な状態よりも一番高いという不変の状態の方が再現しやすいからです。

真上に跳ぶという動作も、少し前に跳ぶという動作よりも遙かに再現が簡単です。

ワンハンドシュートが推奨されるのも、ボウスハンドよりも動かす関節が少なくてすむために再現性が高くなるからです。

リラックスして力一杯放つ。
手の力加減で距離を調節するのは再現性が低いです。
足の力、膝や股関節を曲げる角度、ボールを構える高さで距離を調節した方が再現性は高くなります。

もちろん、基本から外れているフォームでも、鍛錬により再現性を高める事は可能です。
究極的にはシュートが入るならどんなフォームでもかまわないでしょう。
でも、今シュートが入らないと悩んでいる方は是非自分のシュートフォームの再現性について考えてみてください。

再現性を高めるためのヒント

1.肘を開かない(ワキを閉じる)
2.シューティングラインに指をしっかりのばす
3.ひらひら禁止(シュート後に手のひらを動かす動作)
4.ダブルモーションの禁止(構えた位置からボールを動かす動作)
5.まっすぐ上げる(振り子動作の禁止)
6.頭を動かさない(横に倒したりあごをあげたりしない)
7.スクエアスタンス(ゴールに正対)
8.真上にジャンプ
9.「点」をねらう(なんとなくあの辺という狙い方をしない)

そして、再現性の極めつけは「同じ気持ちで打つ」事です。

天下(てんか) ボールゲーム

多人数で行うバトルロイヤルボール当てゲーム

ルールは以下の通り

大ルール
1:ボールに当たったらアウト
2:自分をアウトにした人間がアウトになった場合は復活できる
3:制限時間が来たときにアウトになっている人数が、生きている人たちの得点
4:自分以外は全員敵。誰かに当たったボールを落下前に他の人がキャッチしたとしても、その前に当たった人はアウト
5:数セット終わったところで合計得点の一番多い人の『天下』

ミニルール(今年度用)
1:ボールは3個使用
2:5セットで1ゲーム
3:1セットは3分
4:ボールを持っている状態でもう一つのボールに触ったらアウト

ポイント(何の練習か?)
動いている人間にボールを当てる(パスの精度を上げる)
常に周りを見る(自らすすんで危険な場所に行くほど練習になる)
取りづらいボールをキャッチする(低いボールや速いボール)
相手が予測できない動きを(ステップフェイク)
ノールックでボールを投げてみよう!

チーム内対抗戦

チーム内を3つに分けた対抗戦を行います。

選手の技量に合わせて、2点、3点、4点とプレイヤーの得点を決めます。

技術の低い初心者でも、4点が入るとなればパスも回ってきます
(^^)

時間節約のためフリースローは1本だけ。
フィールドゴールと同じ得点が入ることにしています。
初心者なら1本で4点です!

選手の起用は自由に各チームに任せることもありますし、
ピリオド毎に、合計何点位上にしないといけないという縛りをつけることもあります。
例えば、12点位上にしなければいけないピリオドは、2点の選手5人での出場はできません。

2.2.2.3.3点とか
2.2.2.2.4点とかならOKです

普段の練習でも各チーム毎で練習させることで、自然に経験者が初心者に教えるようになってきます。

楽しいですよ(^^)

バウンスパス

難しいのはキャッチング。

下からボールが来るので、手は縦に構えた方が取りやすい。

片方の手をボールの下に入れてスピードを殺し、もう片方の手でボールを包み込むイメージで。

特に腰より下にボールが来た時にはこの取り方の方が取りやすいはず。
試合中にいいパスがいつも来るとは限らない。

どんな高さでも対応出来るように、ボールの下に手を入れるイメージを最初から練習しておこう!

ターン

初心者が最初に覚えるべきターンの技術はズバリ「バックターン」だ。

日常でほとんど使うことがなく、バスケでは使用頻度が高いため、まず最初にこの不自然な動きを自然な動きとして身につけたい。

フロントターンはあまり練習しなくても普通に出来ることが多いけど、バックターンが最初からできる子供はホントに少ない。

ハンドリング2

たとえばボール胴回し。
何をもってできるようになったと言えるだろうか?

ただやるだけなら初心者でも出来る。
もっと速く!もっと強くやるにはどうしたらいいか?

たとえば10秒間で何回できるか?
速ければ速いほどたくさん出来る。

逆に10秒間で出来るだけ少ない回数にするのはどうだろう?
もちろんボールを掴んだり、身体にボールが触ったりしたらダメだ。

強く!大きくボールを手のひらに吸い付けて大きな振り子運動を!

親指、人差し指、中指の3本だけでできるかな?

工夫の余地はいっぱいある!

ハンドリング

やはりすべての基本はハンドリング!

バスケの練習は大雑把に言うと3種類。

1 得点を取るための練習
2 失点を抑えるための練習
3 ミスを減らす練習

ハンドリングは主に3番のミスを減らすための練習に相当します。
これをわかって練習するのとただなんとなく練習するのでは全然違う。

こんなの試合中に何に使うの?
と、思う練習でも、ミスを減らすため、怪我をしないために重要な要素が詰まっています。